お菓子工場の機械

お菓子工場から機械を提供して頂きましたが工場内から出すのに社長さんと職人さんと三人がかりで外に出しました。

それから機械を手バラしては積み運んで五日間!これでまた、何か創ります。

近くの建物には龍が。

石の上にも七年目

おかげさまで思い起こせば、ただただ制作して6年間 。

不安も抱えたまま宣言はしたものの、気がつけば、本当に造形作家になっていました。

2013年 熊本市現代美術館での「鉄魂ブギ」展開催を境に廃業・芸術家宣言をして以来、自分の中で自由に制作する事の楽しさ、それで生きることの大変さ難しさ、責任の重さ、そして、あらためて生きる事の喜びを日々感じています。

やっと6年、されど6年。

いろんな方たちに出会い、思い、別れ、感謝など考えて、それをカタチにしていくのが自分なのかなと思います。

「これを創ればいい。生きていける。次につながる。」という保証の無い世界。

うつりゆく世界に身を任せながら、笑って珍道中。もう少しやってみます。

あわてん坊将軍

男はある日 、森の中に、見た事もないほど大きな白い馬を見つけた。

その馬に乗って広い大地を駆け抜けたいと思った男は、そぉっと木に登り、木の上から馬に飛び乗った。

「馬の首が無い!」と思った瞬間、突然、ものすごい速さで後ろ向きにに走り出した。

男は何と、馬の尻向きに乗っていたのだ った。

気づいた時には街の中を走り抜け、どこへ向かう方かも分からぬまま、男はただ必死にしがみついた。

集まる人目に苦笑いしながら、後ろ向きにものすごいスピードで走り抜け、何処へ行くかもまったく分からぬままに突進して行く。人々は皆んなバカだと面白がって、「頑張れ、がんばれ!」と言いながらも、どうせいつかは馬から振り落とされるだろうと思っていた。

男の意志とは違う、まったく分からない世界に向かう馬。

つかみどころのない白馬の尻に必死でしがみつき、苦笑いしながら「もうダメだ!」と思うと不思議に馬が跳ね、子どもがランドセルを背負い直すかの様に背中に戻してくれて、それを繰り返すうちに広い海や高い山、水の澄んだ川など、いろんな景色が現れた。

男は見たこともない世界に感動していく。

後ろ向きに乗ったまま落ちそうで落ちない男を見て、人々は、前を向いて立て髪につかまって行けと言う。

それでも男は、ただただ必死に馬の尻にしがみつき続ける。

何処へ行くか分からぬままに、苦笑いながら、ひたすら後ろ向きに走り続けている。